話し方ワンポイント ⑦

スピーチ・プレゼン 3

☆アドリブで話すには、ネタを多く持つ

話のプロは、アドリブで話している、すごい。
こう思っている人がいます。

実は、アドリブに見えるだけです。
話のプロでも、アドリブで話すことはありません。

たくさんの話のネタを持っているのです。
そこから出して、話しています。
つまり、アドリブで話しているように見せるには、話のネタを多く持つことです。

アドリブで話せるようになる

短いスピーチの練習を続けると、ネタの引き出しが増えます。
引き出しが増えると、アドリブで話せるようになります。

☆強調は、重要なテクニック

強調とは、大事なことばを際立たせるテクニック。
プレゼンやスピーチで、重要なテクニックです。

強調のテクニックを使うメリット

○大事なことばを際立たせることができる。
○メリハリ(変化)がつくので、話し方が単調にならない。

いろいろな強調のテクニック

吉野の桜
スピーチをしている女性
例文
「吉野の桜は、今満開です」
ここでは、大事なことばを「満開」にします。
① スピード(緩急)「満開」をゆっくり言う。
② 高低「満開」を高い声で言う。
③ 強弱(大小)「満開」を強く言う。
逆に、声を小さくすることもある。
④ 間をとる「満開」の前で、間をとる。
「吉野の桜は今 (間)満開です」
「満開」の前後でとると、より強調される。
⑤ くり返す「満開」をくり返す。
「吉野の桜は今満開、満開です」
⑥ ジェスチャーをつける例えば、「満開」のところで、両手を広げる。

これらのテクニックは、よく組み合わせて使います。
強調をやりすぎると、わざとらしくなることがあるので、注意が必要です。

☆リーダーは、自分のスピーチを見よう

リーダーは、表情や立ち居振る舞いも大切です。
自分がスピーチをしている録画を見て、チェックしましょう。

見ることによって、話すのはもちろん、表情や立ち居振る舞いもよくなります。
見る機会が増えると、いつでも 自分の姿を想像できるようになります。

リーダーがスピーチしている

☆まず、話し手が好意的な表情をつくろう

まず、話し手が好意的な表情をつくりましょう。
冷ややかな空気であっても、好意的な表情でスピーチすると、好意的な表情をしてくれる聞き手が必ず出てきます。
話しやすい雰囲気にするためにも、話し手がいい表情をつくることが大事です。
場数を踏んで、練習しましょう。

☆聞き手のペースで話そう

話し手と聞き手の早さの差
 ①理解していることを話す
 ②理解しながら、聞く
①と②では、どちらのほうが早くできますか?

もちろん、①です。
話し手のほうが、早くできます。

話し手と聞き手の集中力の差
 ①話し手の集中力
 ②聞き手の集中力
①と②では、どちらのほうが集中力がありますか?

もちろん、①です。
話し手のほうが、集中力があります。

これでわかるのは、話し手のペースで話すと、聞き手はついていけないということになりがちです。
スピーチやプレゼンは、かなりゆっくり話す必要があるのです。

☆目を合わせて挨拶をする

挨拶とおじぎを分ける

挨拶をするときに、言葉とおじぎを同時に行う方法があります。
これは、言葉を床を見て言います。
日常でよく使われる挨拶です。

スピーチの場合は、挨拶言葉は、相手を見て言うほうが好感をもたれます。
そのためには、挨拶とおじぎを分けましょう。
挨拶をしてからおじぎ、おじぎをしてから挨拶、どちらでもいいです。
大事なのは、目を合わせて、挨拶をすることです。

☆目を合わせるほうが、話が伝わる

目を合わせずにスピーチをすると、「一人でしゃべっているな」と思われます。

目を合わせてスピーチをすると、うんうんとうなずく人が出てきます。
「あなたに話していますよ」というのが、話し手の目線でわかるからです。

目を合わせるほうが、相手が聞く気になり、話が伝わりやすくなるのです。

☆スピーチの前に、味方をつくっておこう

スピーチの前に、聞き手の誰かと会話をして、味方をつくっておきましょう。
コミュニケーションをとって、好意的な人をつくっておくのです。

スピーチのときに、先ほど会話をした人を見て、話しかけます。
「さっきも、ウイスキーの話で盛りあがってたんですよね、~~」
相手は、親近感をもって「うんうん」とうなずいてくれます。

コミュニケーションをとることで、場の空気がよくなるのです。

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