スピーチ・プレゼン 3
目次
☆アドリブで話すには、ネタを多く持つ
話のプロは、アドリブで話している、すごい。
こう思っている人がいます。
実は、アドリブに見えるだけです。
話のプロでも、アドリブで話すことはありません。
たくさんの話のネタを持っているのです。
そこから出して、話しています。
つまり、アドリブで話しているように見せるには、話のネタを多く持つことです。
アドリブで話せるようになる
短いスピーチの練習を続けると、ネタの引き出しが増えます。
引き出しが増えると、アドリブで話せるようになります。
☆強調は、重要なテクニック
強調とは、大事なことばを際立たせるテクニック。
プレゼンやスピーチで、重要なテクニックです。
強調のテクニックを使うメリット
○大事なことばを際立たせることができる。
○メリハリ(変化)がつくので、話し方が単調にならない。
いろいろな強調のテクニック
例文 「吉野の桜は、今満開です」 |
ここでは、大事なことばを「満開」にします。 |
① スピード(緩急) | 「満開」をゆっくり言う。 |
② 高低 | 「満開」を高い声で言う。 |
③ 強弱(大小) | 「満開」を強く言う。 逆に、声を小さくすることもある。 |
④ 間をとる | 「満開」の前で、間をとる。 |
「吉野の桜は今 (間)満開です」 | |
「満開」の前後でとると、より強調される。 |
⑤ くり返す | 「満開」をくり返す。 |
「吉野の桜は今満開、満開です」 |
⑥ ジェスチャーをつける | 例えば、「満開」のところで、両手を広げる。 |
これらのテクニックは、よく組み合わせて使います。
強調をやりすぎると、わざとらしくなることがあるので、注意が必要です。
☆リーダーは、自分のスピーチを見よう
リーダーは、表情や立ち居振る舞いも大切です。
自分がスピーチをしている録画を見て、チェックしましょう。
見ることによって、話すのはもちろん、表情や立ち居振る舞いもよくなります。
見る機会が増えると、いつでも 自分の姿を想像できるようになります。
☆まず、話し手が好意的な表情をつくろう
まず、話し手が好意的な表情をつくりましょう。
冷ややかな空気であっても、好意的な表情でスピーチすると、好意的な表情をしてくれる聞き手が必ず出てきます。
話しやすい雰囲気にするためにも、話し手がいい表情をつくることが大事です。
場数を踏んで、練習しましょう。
☆聞き手のペースで話そう
話し手と聞き手の早さの差
①理解していることを話す
②理解しながら、聞く
①と②では、どちらのほうが早くできますか?
もちろん、①です。
話し手のほうが、早くできます。
話し手と聞き手の集中力の差
①話し手の集中力
②聞き手の集中力
①と②では、どちらのほうが集中力がありますか?
もちろん、①です。
話し手のほうが、集中力があります。
これでわかるのは、話し手のペースで話すと、聞き手はついていけないということになりがちです。
スピーチやプレゼンは、かなりゆっくり話す必要があるのです。
☆目を合わせて挨拶をする
挨拶とおじぎを分ける
挨拶をするときに、言葉とおじぎを同時に行う方法があります。
これは、言葉を床を見て言います。
日常でよく使われる挨拶です。
スピーチの場合は、挨拶言葉は、相手を見て言うほうが好感をもたれます。
そのためには、挨拶とおじぎを分けましょう。
挨拶をしてからおじぎ、おじぎをしてから挨拶、どちらでもいいです。
大事なのは、目を合わせて、挨拶をすることです。
☆目を合わせるほうが、話が伝わる
目を合わせずにスピーチをすると、「一人でしゃべっているな」と思われます。
目を合わせてスピーチをすると、うんうんとうなずく人が出てきます。
「あなたに話していますよ」というのが、話し手の目線でわかるからです。
目を合わせるほうが、相手が聞く気になり、話が伝わりやすくなるのです。
☆スピーチの前に、味方をつくっておこう
スピーチの前に、聞き手の誰かと会話をして、味方をつくっておきましょう。
コミュニケーションをとって、好意的な人をつくっておくのです。
スピーチのときに、先ほど会話をした人を見て、話しかけます。
「さっきも、ウイスキーの話で盛りあがってたんですよね、~~」
相手は、親近感をもって「うんうん」とうなずいてくれます。
コミュニケーションをとることで、場の空気がよくなるのです。