話し方Web講座 ⑧話し方

話し方 2

☆話は、的を絞る

(スピーチ)
一番言いたいことに絞ります。
いくつも話すと、ポイントがぼけます。
的を絞るから、印象的な話になるのです。

女性が弓矢を構えている
的に矢が刺さっている

(商品のセールス)
お客様のもっとも重要なメリットに話を絞ります。
わかっていることや興味がないことをあれこれ話すと、お客様の気持ちが離れます。

☆もっと上手な人は、相づちを打たせる

話すのが上手な人は、聞き手の反応(相づち)を見ながら、話します。

もっと上手な人は、聞き手に相づちを打たせながら、話します。
視線や表情を使って、相づちを打たせるようにするのです。
会話でもスピーチでも、相づちを打たせるのが上手です。

☆上手になるには、映像を見ながら話す

頭の中で映像を描き、その映像を見ながら、話す。
ただ話すのではなく、場面が浮かぶように話す。

話し上手になるポイントは、頭の中に映像をつくること。
映像をつくれば、話しやすく、また、伝わりやすくなります。

(例) 映画「ローマの休日」の感想

上手に表現できない人

「おもしろかった」
「よかった」
「泣けた」

上手な人は、頭の中に印象的な場面を浮かべて話す

「王女のオードリー・ヘップバーンが美容院で髪をバッサリ切った。
鏡で見ながら、私、かわいいじゃないという表情がたまらなくいいんですね。
この映画の彼女は、本当にかわいいです」

「ローマで1日グレゴリー・ペックと過ごし、王女に戻ったオードリー・ヘップバーン。
きりっとした表情になり、凛とした大人の女性になっていたんです。
その変わり方がすごい」

「最後の、王女(オードリー・ヘップバーン)の記者会見のシーン。
記者からの質問や写真撮影の後、参加者に素敵な笑顔を見せる。
そして、グレゴリー・ペックと目を合わせる。
お別れ、彼女の瞳が潤んでいる。
とても美しくて切ない映画です」

景色を言葉にする練習をしよう

頭の中で映像を描き、その映像を見ながら、話す。
場面が浮かぶように話す。
このために、映像を言葉にする練習をしましょう。

「頭の中の映像を言葉にする」のと「景色を言葉にする」のは同じです。
目の前の景色や状況を言葉で表現する練習なら、ちょっとしたときにできます。
この練習で、言葉が出るようになり、スピーチも会話もうまくなります。

☆無表情で話すと、無愛想な感じになる

楽しい表情で話すと、楽しい声になる。
悲しい表情で話すと、悲しい声になる。

無表情で話すと、無表情の声になる。

このように、表情と声は一致します。
とくに、電話のとき、無表情に注意しましょう。
無表情だと、無愛想な感じになっています。

☆アドリブで話したいなら

アドリブのうまい人は、たくさんのネタを持っています。
そこから、出してくるのです。
その場で思いついて、話しているわけではありません。
そう見えるだけです。

今思いついたことを話すのは、本当のアドリブではありません。
今思いついたように話すのが、本当のアドリブです。

アドリブで話したいなら、ネタを増やすのです。
そして、話す場も多く持ちましょう。

☆話し方が上手い人には、リズム感がある

話し方が上手い人には、リズム感があります。
リズム感があると、魅力的に聞こえます。
聞いていて心地いいです。

話す早さは関係なく

話す早さは関係なく、リズム感があるかどうか、です。
人には、自分の話しやすい早さがあります。
その早さで話して、リズム感があれば、魅力的になるのです。
ゆったりとしたテンポでも、リズム感があれば、いいのです。

間のとり方がうまくなる

リズムがいいと、間のとり方がうまくなります。
間がうまくなると、ひきつけることができます。

リズム感を身につけるには

昔から「リズム感をよくするには、ドラムをやれ」とよく言いますが、ドラムの練習は簡単にはできません。
リズム感を身につけるには、リズムのいい人をまねるのが一番です。

☆大事なことを小さな声で言う

大事なことを小さな声で言うほうが、伝わることがあります。
大事なことは大きな声でと思いますが、逆に、小さな声で言うほうが印象的になるのです。

子どもに伝えるときも

子どもに大事なことを伝えるときも、「ささやき声」で話すほうが効果があります。
子どもの注意を引きつけることができます。
大きな声では、聞こうという気が薄れます。

☆声のトーンを低くすると、説得力が・・

声のトーンを低くすると、言葉に重みが加わり、説得力が生まれます。
「今、大切な話をしている」という印象になります。
アナウンサーもニュースを読むときは、声のトーンを下げています。

大事なことを話すときは、声のトーンを下げてみましょう。
相手に安心感や信頼感を与えることができます。

本音の話を聞きたいときも、声のトーンを低くします。
そのときだけ、相手よりもトーンを低くすると、説得力が生まれます。

☆高・中・低の声を混ぜよう

スピーチも、会話も、高・中・低の声を使いましょう。
高めの声・ふつうの声・低めの声を混ぜると、イキイキと聞こえます。

多くの人が、低めの声だけで話しています。
せまい音程が続くと、聞いていて、疲れます。

☆ときには「好き」でほめる

「ほめる」というのは、上から目線になることがあります。
「ほめる」は、こちらが評価しているからです。
上から目線になりそうなときは、「好き」でほめると対等になります。
上から目線になりません。
ときには「好き」でほめましょう。

「そのジャケット、いいよ」
    ↓
「そのジャケット、好きだ」

「この企画、よくできてるよ」
     ↓
「この企画、好きだな」

「周りに気遣いできるところが、いいね」
     ↓
「周りに気遣いできるところが、好きだよ」

ページ: 1 2


PAGE TOP