会話 2
目次
☆挨拶に一言添えると、雑談になっていく
挨拶に一言添えると、雑談になっていきます。
一言プラスすることで、コミュニケーションが始まるのです。
雑談力を上げるには、挨拶に一言添えましょう。
「おはようございます、いいお天気ですね」
「こんにちは、今日も暑いですね」
「こんにちは、雨ですね」
☆「オウム返し」で、会話がうまくいく
「オウム返し」とは、相手の言葉(キーワード)をくり返すことです。
これには、会話をはずませる効果があります。
会話が苦手なら、オウム返しのテクニックをできるようにしましょう。
ただし、わざとらしくなると、逆効果です。
会話の中で、自然に使えるように練習してください。
(〇)オウム返し |
A「きのう休みだったから、USJに行ってきたよ」 B「USJに」 A「3時間待ちだったけど、新しいアトラクションがよかったよ」 B「新しいアトラクションか」 |
(〇)オウム返し + 一言 オウム返しだけでは、単調な会話になるので、一言(共感や質問)を加えます。 |
A「きのう休みだったから、USJに行ってきたよ」 B「USJに、いいね」 A「3時間待ちだったけど、新しいアトラクションがよかったよ」 B「新しいアトラクションか、どうだった?」 |
(✕)キーワードを間違えた、オウム返し |
A「きのう休みだったから、USJに行ってきたよ」 B「えっ、きのう休みだったの?」 (相手の話したいのは、それではない) A「うん、3時間待ちだったけど、新しいアトラクションがよかったよ」 B「へー、3時間 何してたの?」 (相手の話したいことに、気がつかない) |
(✕)オウム返しが長すぎる |
A「きのう休みだったから、USJに行ってきたよ」 B「きのう休みだったから、USJに行ってきたんだ」 A「うん、3時間待ちだったけど、新しいアトラクションがよかったよ」 B「3時間待ちだったけど、新しいアトラクションがよかったんだ」 |
☆初対面では、会話は聞き役がいい
初対面の会話で、自分から話題を出していくのはハードルが高くなります。
それよりも、質問して、相手に話してもらうほうがラクです。
また、打ちとけやすいです。
初対面の会話は、聞き役になりましょう。
質問は、当たり障りのないことを質問するのが、大事。 そこで、してはいけない質問は、次の立ち入った質問です。 |
年齢 とくに女性には禁句 学歴 詳しい仕事の内容 年収や金銭的なこと 家族構成や家庭環境 子どもの有無 両親のこと 住んでいる場所 恋人や結婚の有無 政治や宗教 |
当たり障りのない質問 |
(仕事) |
「仕事は、お忙しいですか?」 「何時くらいまで、お仕事されているんですか?」 「仕事帰りは、何することが多いですか?」 |
(趣味や休日など) |
「趣味は、何ですか?」 「休みの日は、何して過ごすことが多いんですか?」 ← いろいろな情報を聞き出せる質問 「お花見には、行かれましたか?」 「ここのアイスクリーム、おいしいんですが、アイスクリームは好きですか?」 |
☆親しくなるには、名前を入れて会話を
アメリカでは、年齢や立場に関係なく、ファーストネームで名前を呼び合うという場面を見ることがあります。
日本語は、主語がなくても話ができるので、相手の名前を言わずに会話をすることが多いです。
しかし、相手と親しくなるには、名前を呼びかけましょう。
相手の名前を入れながら話をすると、相手は親近感を持ちます。
「〇〇さんは、どうですか?」
「すごいですね、〇〇さん」
☆話しかけやすい人とは?
話しかけやすい人とは、自分から声をかける人です。
自分から声をかけるので、話しかけやすい空気になっています。
話しかけてきた人は、話しかけやすい。
黙っている人は、話しかけにくいです。
簡単に声をかけることができるのは、挨拶です。
自分から挨拶をすると、話しかけやすい人になれます。
☆くり返すと会話がはずむ相づち
「ハイハイ」「わかった、わかった」など、同じ言葉をくり返すと印象が悪くなる相づちがあります。
一方、くり返すと会話がはずむ相づちもあります。
くり返すと会話がはずむ相づちをうまく使いましょう。
「そうそう。そうですよ」
「そうですね。きっとそうですね」
「それです。まさにそれです」
「それそれ。それがいいですよ」
「それは無理です。絶対、無理ですよね」
「いいです。実にいいですよ」
「わかります。よくわかります」
「すごい。いやー、すごいですね」
☆リアクションの声は、高いほうがいい
声の高さで、ニュアンスが変わります。
リアクションの声は、高いほうが感じがいいです。
A「こんにちは」
B「こんにちは (相手より高い声で)」
A「〇〇です」
B「あっ、〇〇さん (相手より高い声で)」
高い声で返したほうが、歓迎のニュアンスになります。
あいづちも、高い声のほうが感じがいいです。
「なるほどねー」「わかる、わかる」「そうなんだ」
低い声は、上から目線になりがち。
高い声は、共感している。
☆敬語を使っていると、距離が近づかない
いつまでも敬語を使っていると、相手との距離が近づきません。
距離を縮めたいときは、言葉をくずしてみましょう。
そのくずし方に、注意が必要です。
くずしすぎないように。
相手のことは敬語を使い、自分のことを少しくだけた言い方にするのです。
(例) 「わたし」を「ぼく」にする
「コーヒーと紅茶、どちらになさいますか? わたしはコーヒーです」
↓
「コーヒーと紅茶、どちらになさいますか? ぼくはコーヒーです」(○)
「コーヒーと紅茶、どっちにする? ぼくはコーヒー」 (×)
☆言葉の順番を入れ替えたほうが・・・
倒置法には、感情を強調する働きがあります。
言葉の順番が、きちんとしているより、入れ替えたほうが、感情が伝わります。
倒置法を使えば、聞き手を引きつけることができるのです。
「あなたとランチができて、楽しかったです」
↓
「楽しかったです、あなたとランチができて」
「もっとお話を聞かせてください」
↓
「聞かせてください、お話を、もっと」
「どうしても、あなたに会いたかった」
↓
「どうしても会いたかった、あなたに」
☆会話中に、天使が通った
フランスのことわざに「天使が通る」があります。
会話がとぎれて、沈黙になることを「天使が通る」と言います。
沈黙になったら、この言葉を言って、会話をつなぐのです。
天使が、この出会いを祝福して、通り過ぎていった。
そう考えると、沈黙もなかなかいいものです。
☆独り言を言うと、そばにいる人が・・・
独り言を言うと、そばにいる人が声をかけやすくなるのです。
それで、会話が始まったり、助けてもらったりすることがあります。
立食パーティーで、独り言を言う
「おっ、このワインはうまいなぁ」
そばにいる人が「それ、うまいですか」と話しかけやすくなります。
店を探していて、独り言を言う
「ラーメンの○○は、どこかなぁ」
そばにいる人が「あそこですよ」と声をかけやすくなります。
販売機の前で、独り言を言う
「エーッ、これ、どうするの」
そばにいる人が「こうするんですよ」と声をかけやすくなります。
☆どうしても自慢話をしたいとき
自慢話をすると、嫌われます。
自慢話は控えたほうがいいのですが、どうしてもしたいときの方法です。
自慢話を宣言してから行う
前もって、自慢話を宣言してから、行います。
宣言したほうが、好感を得られます。
「自慢話ですが、聞いてもらえますか?」
「すみません。自慢話なんですけど、聞いてくれる?」
「ごめん、自慢話していい?」
「ヤッター」と興奮して話す
「ヤッター」と興奮して話したほうが、嫌われにくいです。
興奮がないと「お前たちには、できないだろう」というニュアンスになります。
☆「前から」や「やっぱり」でほめる
「前から」や「やっぱり」でほめると、ふつうにほめるより、ずっとうれしいです。
「オシャレですね」
↓
「オシャレな人だなと、さっきから気になってたんですよ」
「優しいですね」
↓
「ずっと前から、思ってたんですけど、優しいですね」
「やるなぁ」
↓
「やっぱり、やるなぁ」
「○○さん、さすがぁ」
↓
「やっぱり、○○さんですね。さすがぁ」
よくないときに使うのは ✕
「ルーズだよね」
↓
「前から、ずっと思ってたけど、ルーズだよね」
「ダメだったね」
↓
「やっぱり、ダメだったね」
「やっぱりな」