話し方Web講座 ⑤滑舌

かつぜつ

☆かつぜつをよくする方法

◦口や舌の筋トレをする。
◦腹式呼吸で、呼吸量を増やす。
◦口角をあげる。

口や舌の筋トレ

かつぜつの悪い人は、かつぜつ練習文や母音練習文で、口や舌の筋トレをしましょう。
口や舌を少しオーバーに動かして、ゆっくり、はっきり発音します。
それに、舌も、正しい位置があります。

これは、あくまで、かつぜつのための練習です。
実際に話すときは、口を大きく開けすぎると、発音しにくく、見た目もよくありません。

☆発音は、母音が一番重要

発音の基本は、母音「あいうえお」

日本語は、「ん」以外、すべての音が「あいうえお」の母音で終わっています。
母音は、「あいうえお」の5個しかありません。
つまり、日本語の発音は、母音が一番重要です。

口の形は、5種類しかない

日本語を発音するとき、口の形は、「あいうえお」の5種類しかありません。
この母音がきちんと出ないと、ほかの音が出ません。
だから、母音の発音がよくなると、五十音すべての発音がよくなります。

かつぜつの上達に、近道はありません。
アナウンサーの養成期間でも、毎日「あいうえお」の練習です。

☆あくびの状態で、母音の発音練習をする

あくびをすると、ノドが大きく開き、ノドの力が抜けます。
これが、発声をするときの理想的なノドの形です。
鏡を見て、母音の形をつくり、ノドはあくびの状態で、母音の発音練習をしましょう。

母音の発音練習

あいうえお
いうえおあ
うえおあい
えおあいう
おあいうえ

☆母音だけの練習で、かつぜつがよくなる

日本語は、子音と母音(あいうえお)からできています。

おはようございます
OHAYOUGOZAIMASU
  ↓ 母音だけにする
おあおーおあいあう

母音をきちんと発音すると、明瞭になる

そこで、母音だけを発音してから、子音をつけて言うと、きれいな発音になるのです。
母音が正しくできると、子音をつけるのは難しくありません。
いろいろな言葉で、練習しましょう。

おあおーおあいあう
  ↓ 子音をつける
おはようございます

あいあおーおあいあう
  ↓ 子音をつける
ありがとうございます

☆母音をしっかり出せないと ・・・

愛のある挨拶 AINOARUAISATU

RUの母音Uをしっかり出さない人がいます。
日本語は、母音をしっかり出せないと、正しく発音できません。

早口は、母音が弱くなりやすい

早口になると、母音が弱くなりやすいです。
母音が弱くなると、聞き取りにくくなります。

☆かつぜつが悪くなる原因

○唇や舌の筋肉が弱い。
 いつも口先だけで話したり、話すことが少ないと、唇や舌の筋肉が弱くなります。
○呼吸が浅い。
○母音の発音が正しくない。発音するときの舌の位置が違う。
○姿勢が悪い。
 姿勢は、基本的なことですが大事です。

☆かつぜつの悪い人は、舌や口の筋トレを

かつぜつの悪い人は、子供のときに、口を大きく開け、大きな声で発音したということがあまりありません。
かつぜつをよくするには、口を大きく開け、大きな声ではっきり発音する練習が必要です。

口を大きく開けて発音する練習は、かつぜつをよくするための筋トレです。
そして、舌や口がなめらかに動くようになれば、口を大きく開けなくても、正しく発音できます。

☆早口言葉をゆっくり言おう

かつぜつをよくするには、早口言葉をゆっくり言いましょう。

早口言葉を早く言おうとすると、どうしても発音が甘くなります。
大事なのは、早さよりも発音です。

口や舌に正しい形や動きを覚えさせること。
そのために、早口言葉をゆっくりと一音一音はっきり発音するのです。

☆日本語と英語の、舌や口の使い方

日本語と英語では、舌や口の使い方が違います。

日本語
舌や口をあまり動かさなくても、発音できる。
口先だけで、発音できる。
  ↓
かつぜつが悪くなる。
口の奥がせまくなり、声が細くなる。
表情筋が弱くなり、表情が乏しくなる。

英語
舌、唇、口を活発に動かして、発音する。
  ↓
話しているだけで、舌や口の筋トレになる。

☆滑舌をよくするには、口を縦に開く

滑舌練習で、口を大きく開けるときに、横にも大きく開く人がいます。

話をするときは、たとえば、「あ」は、横に開くのではなく、縦に開きます。
話すときの「あ」の口の形と、歌うときの「あ」の口の形は、違います。

口を縦に開いて話をするようになると、滑舌がよくなり、明瞭になります。

口を横に開いてしまう人は

唇の両端を指で押さえて、話すと、口が縦に開くようになります。

☆ラ行が滑らかになる練習

ラ行は、舌やアゴに力が入ってしまいがちです。
舌の動きが鈍い人は、アゴを動かしながら、発音することがあります。
そこで、机の上にアゴを乗せて、「ラ行」を練習します。

机の上にアゴを乗せて「ラ行」の練習

①机の上にアゴを乗せて、固定する。
②アゴを動かさないで、舌を上アゴに弾くようにして、次を発声する。

「ラララ・・・ リリリ・・・ ルルル・・・ レレレ・・・ ロロロ・・・」

舌だけが動く 〇
アゴが動く  ✕(舌の動きが鈍い)

この練習で、ラ行が滑らかになり、続けると、舌の動きがよくなります。

☆舌の動きがよくなる練習


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